私が二十歳のとき、祖父が星になりました。
亡くなる前日まで畑仕事をするほど元気で、
病気など全くしたことのなかった祖父。
一人暮らしをしていた部屋に、弟から電話がかかってきた時、
「どこのおじいちゃん?」と聞き返したほど、突然のことでした。
お葬式に出席しても、実感が全くなく、
涙も出ずに、突っ立っていたのを覚えています。
出棺前、祖母が言いました。
「最後におじいちゃんに挨拶してあげて」
星になってしまう前の、安らかに眠る祖父に触れました。
思った以上の冷たさに驚いたのと同時に、
なんの前触れもなく涙が後から溢れてきて止まらなくなりました。
祖父からの最後の贈り物
私はそのとき「人が死ぬ」ということの意味を、
祖父に教えてもらったのだと思っています。
忠義さん。
あなたの声は、星に届くと思います。
次に会うときは、笑顔で。
そして亮ちゃん。
やっぱり、あなたが大好きです。