指先は冷たさと寒さで、感覚がないほど痺れていて、
髪も頬も服も靴も濡れて、お湯につかってもまだ寒いほど。
途中まで書いていたメモは、濡れてもう読めないし、
ページがところどころ切れていて、全然繋がってない。
双眼鏡も濡れすぎたせいか、ピントが合わなくなってしまって、
レインコートは最終的に破れてビリビリになって、ゴミ箱へ。
前の席の子が持っていたウチワは途中で壊れて、ずっと椅子の上で雨に打たれていたし、
ビニール袋をかけていたはずのバックは結局、底まで雨に浸かった状態に。
コンサートとしては本当に最悪の状況で、
嵐のような雨の中、何度も「寒い」と思いながら、
それでも最後まで彼らの姿を見守ることの出来た自分と、
同じように最後まで席を離れなかった、たくさんの嵐さんファン。
そして、ずっと雨に濡れたまま、それでも笑顔で手を振って、
一人一人は小さいはずなのに、とてもとても大きな背中の5人。
本当に幸せでした。
あの空間に、あの雨の空の下に、あの笑顔の側にいられた自分を、
私はきっと、一生忘れることはないと思います。
そして彼らの笑顔と、
ライトに光り輝く雨の中で手を振る、濡れた5つの背中を。
嵐のファンで本当によかった。
心の底からそう思います。
10周年、おめでとう。
この先もずっと、嵐のファンでいさせてください。
ありがとう。
あなたたち5人を、嵐という奇跡を、愛しています。