長い人生の中で、心に残る曲はいくつかあると思います。
その曲を聴くだけでその時々の自分と周りの風景を思い出す、
自分だけの大切な名曲。
でも、私には聴いただけで特別に何かを思い出すことがなくても、
ちょっと疲れた時、少し元気が欲しい時、なんだか寂しい時、
ふと聴きたくなる曲を、もう20年も歌い続けている大好きな人達がいます。
思い返してみれば、彼らの曲は、私を励ましてくれたり、
ちょと切ない気分にさせてくれたり、思わずホロリとさせられたり、
ちょっと大変かもしれないけど、明日もきっと大丈夫だと信じさせてくれる、
そんな不思議な力を持った名曲ばかりなんですよね。
少し掠れた甘い声と、特徴的なギターの音。そしてそれを全て包み込むドラム。
特別な日じゃない、本当に日常のほんのふとした瞬間に、
彼らの音楽が耳に届くだけで、何だか優しい気持ちになれる。
もしかするとそれは、私にとって決して特別ではないけれど、
最も大切な、なくてはならない存在なのかもしれないと、今日思いました。
あの広い会場に、人が埋まるなんてこと、
きっと1989年の彼は思ってもいなかったに違いありません。
でも、確かに彼はそこにいて、いつものように私の心にすんなりと入り込み、
またこの先も、彼らの音楽を聴き続けていたいと言う気持ちにさせてくれました。
彼らの音楽に出会えて、本当によかった。
長い期間、続けるという真の意味を、あの場所で見た気がします。
メジャーじゃなくても、特別じゃなくても、知っている人が多くなくても、
彼の声、彼の言葉は、私にとって紛れもなく必要不可欠な大切な存在。
20周年、本当におめでとう。
小さな宇宙に射す光。その言葉が宝物になりました。
この先もずっとずっと、あなたを照らす光であり続けたい。
年々かっこよくなる40歳のあなたへ。
20年目の幻に虹がかかる瞬間に立ち会えた奇跡に感謝して。
I am a BUSTERS, as long as you keep singing!
2009年9月16日 はち